最終更新日:2011年6月
code_word
フリーソフトの配布制限用ですが,現在は配布制限は行っておりませんので,使用していません.
window_title
NV.exe のウィンドウ枠に表示される単なるタイトルです.病院名などに変えてください.
data_directory
症例データ(ハートモニタからのデータおよび記号データ,薬剤データ,患者属性データなど)を保存するフォルダへのパスを指定してください.これが設定されていないばあい,インストールフォルダの中の DATA フォルダに保存します.ネットワーク環境で使用されるときはサーバー内のフォルダを指定してください.その後ろに FM.exe の「フォルダ変更」ボタンを押したときにメニューに表示される名前を指定してください.
save_directory
データ整理用のフォルダです.麻酔が進行中(モニタ中)のデータは data_directory に置かれますが,FM.exe(ファイルマネージャ)で症例データを整理移動するときにお使いください.save_directory 内には日付ごとや科ごとなどの子フォルダを作ることができます.その後ろに FM.exe の「フォルダ変更」ボタンを押したときにメニューに表示される名前を指定してください. save_directory は複数個指定することができますし,それぞれの save_directory 内に作られた子フォルダは自動的に認識され,子メニューとして展開されます.孫・曾孫フォルダ等,どんどん入れ子にできます.
(data_directory は1個しか指定できませんし,その中に子フォルダは作れません.作っても[metaChart]は認識しません.)
other_directory_mnemonic
上記以外のフォルダを選択するためのメニュー項目の名前を指定します.このメニューを選ぶと通常のフォルダ選択ダイアログが表示されますので,ここにフォルダパスを指定することはできません.ここは名前だけです.
file_suffix
データファイルの名前は, 1AH00.wna のようになっています.最初の3文字は年月日をそれぞれ1桁で表します.
0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F,G,H,I….と Z まで行きます.これで 0 から 35 まで表します.
その次の一桁は,その日その部屋で行われた症例の番号です.0 から始まり,Z までです.次が上記の file_suffix,そのあとの “.wna” はバイタルサインのデータファイル,”.txt”は患者属性ファイルです.年を表す最初の一桁は 2035 年には Z になり,2036 年には 0 に戻ります.日に1部屋でやる症例数も 36 例までです.複数のモニタがネットワーク経由で同じフォルダーにデータを書き込む場合,モニタ機番や部屋番号等を file_suffix としてファイル名につけて区別します.
すべての部屋のfile_suffix を異なる番号または文字にしてください.ただし文字数は同じにしてください(かつ,8文字以内). たとえば,01,02,03,…10,11…のようにしてください,けっして 1,2,3,…8,9,10,11…のように1文字と2文字を混在させないでください.
複数の部屋に同じfile_suffix を使用しないでください.異なる症例に同じファイル名が割り当てられてしまいます.
local_retention_days
ネットワーク環境,つまり data_directory として他のコンピュータを指定したばあいに,自身の DATA フォルダにデータを保存しておく日数を指定します.0日を指定すると,翌日廃棄になります.指定しないと,無期限に保存します.サーバーの故障などに備えて必ず数日間は保存するようにしてください.ネットワーク環境でないばあいは,この設定は無視され,データは廃棄されません.もしネットワーク環境設定になっているにもかかわらずサーバーと通信できず,この日数が経過してもデータをサーバーへ転送できなかったばあいは,サーバーへ転送できるまで廃棄しません.
demograph_menu_directory
NV.exe 画面の「一般情報」/「インシデント」ボタンで表示されるダイアログで用いるメニュー項目のファイルを格納するフォルダを指定します.これを指定しなければ,インストールフォルダの ADM とみなされます.ネットワーク環境でこのフォルダを共有したばあい,ある部屋でメニュー項目を編集すると,他の全ての部屋にもその結果が反映されます.「メニューファイルの書き方.pdf」参照.
wave_viewer
- module
バイタルサイン欄をダブルクリックしたときに起動される波形表示ウィンドウのモジュール名を書きます./std_arg/は必ず書き添えてください.geom= に続けて,起動時のウィンドウのサイズと,それをパソコンディスプレイ上のどの位置に表示させるかを指定してください.“300×400”は横 300 ドットx縦 400 ドットのサイズ.次の“+数”はディスプレイ左縁からのマージンドット数,これを“-数”と書くとディスプレイ右縁からのドット数になります.2番目の“+数”はディスプレイ上縁, “-数”と書くとディスプレイ下縁からになります. - print_id_string
print_id_length
bitmap_id_string
bitmap_id_length
波形表示画面(WV.exe)の印刷とビットマップ画像ファイル出力機能で用います.電子カルテなどで使われるドキュメントサーバーへ出力する際のファイル名生成用です.紙に印刷するときは単に印刷ドキュメント名としてプリントスプーラーに表示されるだけで,ほとんど意味がありません.出力先プリンタを Adobe Acrobat Distiller にする(つまりPDFファイルとして出力する)ときにも役に立ちます.使い方は後述の print コマンド,bitmap コマンドを参照.また電子カルテシステムへの転送は電子カルテ.pdf を参照
human_interface_device
患者 ID(磁気)カードリーダやバーコードリーダはアプリケーションソフト側からはキーボードと同じように扱われます.[metaChart] では,入力された内容によって外部ソフトウェアモジュールを選択し起動することで種々のデータ入力に対応します.このhuman_interface_device 節はそれぞれの外部ソフトウェアモジュールごとに作られ,モジュール名と起動条件を定めます.
- min_char_count
最小文字数を指定します. - max_char_count
最大文字数を指定します. - patern
文字のパターンを指定します.半角クェスチョン“?”はどんな文字にも一致します.
例 1: min_char_count = 69; max_char_count = 69; pattern = ???-???-; これは当院の診察券です.69 バイト長で4文字目と8文字目に患者 ID 番号のハイフンがあります. 例 2: min_char_count = 13; max_char_count = 13; pattern = a37; これは日赤の血液製剤パックの番号です.当院は兵庫県にあるので番号は常に a37 で始まります. |
- module
外部モジュールを指定します.入力された文字が上記の条件すべてに合致したときに起動されます.入力された文字列を起動されたモジュールに渡す方法はインターフェース.pdf を参照してください.
inout
薬剤や In/Out に関する事柄のうち,メニューファイルの所在に関する事柄だけは,ここで指定します.メニューファイルが複数に分かれているばあいも,全てのファイルを1つのフォルダに入れてください.
- master_directory
薬剤メニューファイルを格納するフォルダを指定します.これを指定しないとインストールフォルダの ADM とみなします. ネットワーク環境でフォルダを共有した場合には,ある部屋から施された変更が 1~2 分で他室に伝播します. root_file
メニューを構成する起点になるファイルを指定します.このファイルは「薬剤メニューの起点変更」とは無関係に本当の起点になるファイルを指定してください. - root_point
「薬剤メニューの起点変更」で変更される前の,起動時のデフォールトの起点を指定してください.
command
[metaChart]では各種コマンド(「モニタ開始」や「開く」など)に外部プログラムモジュール実行機能をつけています.この節では各コマンドごとに,メニューに載せる見出し名,画面上のボタンの位置やデザイン,外部プログラムモジュール名を指定します.
- module
コマンド名(実行モジュールファイル名)と引数を指定してください.[metaChart]純正コマンドには/std_arg/という引数をつけてください.module 句は複数個指定することができますし,個数に制限はありませんが,実行順序は不定です.一応記載された順序に ShellExecuteEx 関数で起動しますが,一つづつの実行開始を確認せずに次々に ShellExecuteEx をかけますので,実行順序はプロセススライスの割り当て次第ということになります.- /std_arg/
起動引数として,起動元(NV.exe)のウィンドウハンドル,記録開始時刻先頭からのオフセット秒数,データ変更許可の有無,暗号化されたユーザー名(個人認証機能付加の場合のみ) を送ります. - /wna_file/
起動引数として,波形/数値データファイルのパス名を送ります. - /text_file/
起動引数として,文字データファイルのパス名を送ります.
この他に各モジュール固有の引数は “名前=値” のペアで表してください.ただし “=” の前後に空白文字を挿入しないでください.
- /std_arg/
- menu
ここで指定した名前でメニュー項目が作られます. - button
ここに指定する条件で画面上にボタンが作られます.- sheet
どのシート上に作るかを指定します.複数のシートを指定できます.シートについては dspcnf.txt 参照. - left
ボタン左側の X 座標(標準座標) - right
ボタン右側の X 座標(標準座標) - top
ボタン上側の X 座標(標準座標) - bottom
ボタン下側の X 座標(標準座標) - background_color
ボタンの背景色 - symbol
ボタン表面に描くシンボル
- sheet
new
「モニタ開始(新規)」です.メニューは「ファイル」メニューの中に(指定しなくても)作られます. ボタンは指定しないと作られません.
append
「モニタ再開(追記)」です.原則として module は new と同じものを書いてください.メニューは「ファイル」メニューの中に
(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
stop
「モニタ停止」です.module は(終了処理など)必要があれば書いてください.local machine へのデータ保存⇒module の実行⇒local machine からサーバーへのデータ複写 の順で行います.
メニューは「ファイル」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
open
「開く」です.module は「開く」ダイアログを表示するプログラムそのものです.
この module から開く path 名を NV へ渡す方法はインターフェース.pdf を読んでください.
メニューは「ファイル」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
save
「上書き保存」です.メニューは「ファイル」メニューの中に(指定しなくても)作られます. ボタンは指定しないと作られません.
上書き保存した後,もし module が指定されていれば,それらを実行します.
ボタンを表示するシートとは別に,どのシート(sheet)をどの横軸縮尺(abscissa)で印刷するかを指定してください. 指定しないと現在の画面シートを現在の横軸縮尺で印刷します(要するにスクリーンイメージ印刷です).
sheet と abscissa については dspcnf.txt をお読みください.module は指定しても無視します.
print は4つまで作れます.メニューは「ファイル」メニューの中に作られますが,指定しないと作られません.
ボタンも指定しないと作られません.
sheet にはトレンドシートとサマリーシートがあります.
トレンドシートは経時的にバイタルサインのプロットや薬剤の記録を書く,いわゆるチャートのオモテ面です.
麻酔時間が長くなるとページ数が増えます.
サマリーシートは麻酔チャートのウラ面に相当するもので,麻酔時間が長くなっても常に一定のページ数です.
サマリーシートに対応づけられる screen にはtrend,alarm,remark,inout の定義はありません.screen 定義の詳細は後述.
・trend_sheet = sheet 名 abscissa 番号 ;
・summary_sheet = sheet 名;
サマリーシートには時間軸がありませんので,abscissa 番号も不要です.サマリーはトレンドのページを印刷した後に付け加えられます.ssummary_sheet を指定しなかった場合,サマリーのページは印刷されません.trend_sheet を指定せず,summary_sheet のみのばあい,サマリーのみが印刷されます.サマリーを複数ページ持つ場合は,
・summary_sheet = 麻酔サマリー用 ;
・summary_sheet = 他科サマリー用 ;
などのように複数行続けて記載してください.1つの print コマンドに,サマリーは4つまで指定できます.
・id_string = 計算式名 ;
・id_length = 数 ;
id_string には電子カルテのドキュメントサーバーへ送るためのファイル名を生成する式の名前を書いてください.計算式を直接書かないでください.ほとんどのばあいファイル名は患者 ID であったり手術台帳番号であったりすると思います. id_length には生成されるファイル名の最小の文字数(バイト数)を数値(式ではなく)を書いてください.生成されたファイル名の文字数がこの数未満だとPDF 出力やビットマップ出力は行われません.患者ID が入力されていない時など, 不正なファイル名で出力されることを防ぐための機能です. id_length = 0 ; にすると,この機能は働きません.
この場合の文字数とは,あくまで base name のことです.フォルダ名の部分や拡張子はふくみません.
print_preview
上記 print と同じ条件で,印刷プレビューします.
bitmap
print コマンドと同じ動作をしますが, 256 色 BMP 形式の1ページ/1ファイルの出力です.ファイル名の生成方法, trend_sheet,summary_sheet などはprint コマンドと同じですが,ファイル名の末尾にページ数が付き,拡張子は bmp になります.
execute
指定した module を実行します.画面に何も表示されていないとき(ファイルも開かれていなくて,モニタ開始もされていないとき),あるいは他室で麻酔中(データ収集が現在進行中)の症例を開いているときにはメニューは灰色表示され, ボタンは平面表示され,押しても無反応で module は実行されません.メニューは「ファイル」メニューの中に作られますが,指定しないと作られません.ボタンも指定しないと作られません.
execute_monitoring
上記 execute と同じですが,モニタ開始されているとき(データ収集中)しか実行できません.
execute_viewing
上記 execute と同じですが,既にモニタ終了したファイルを開いているときしか実行できません.
quit
NV を終了します.「モニタ開始」したままで「モニタ終了」せずに NV を終了しても正常に終了処理は行われます. メニューは「ファイル」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
undo_remark
「記号を元へ戻す」機能です.
メニューは「編集」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
undo_inout
「薬剤を元へ戻す」機能です.
メニューは「編集」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
change_inout_root
「薬剤メニュー起点変更」ダイアログを表示します.
メニューは「編集」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
edit_inout_menu
「薬剤メニュー編集」機能です.ここに module として薬剤メニュー編集ソフトを指定してください. メニューは「編集」メニューの中に(指定しなくても)作られます.ボタンは指定しないと作られません.
文書の著作権について
マニュアルカテゴリーの本記事の内容については、越川先生のお作りになられたpaperChartマニュアルをPDFの媒体からwebへ記述変更させていただいているため、本記事内文書の著作権は越川先生にあります。
詳しくはこちらにも記載しています⇒https://gabunomi.info/pdf_manual/
(出典元:paperChart.net)
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