paperChartマニュアル

設定ファイルの書き方:parcnf.txt

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parameters

ハートモニタやその他の測定器から送られてくる数値データの表示方法を指定します.表示方法には2 種類あります.ひとつはバイタルサイン欄に値を点でグラフ表示することで,もうひとつはバイタルサイン欄の特定の高さの場所に数値(文字)表示することです.点グラフ表示のばあいにはシンボルの色や形を,数値表示の場合は書式を,各パラメータごとに指定します.

パラメータ名

[metaChart]ではすべての名前に上付文字と下付文字の使用を許します.
例えばSpO2は画面上ではSpO2 と表示されます.あるいは Ca2+は Ca2+です.
しかし,ハートモニタから送られてくるパラメータ名は上付文字と下付文字を区別する記号はありません.
ここに記載するパラメータ名とハートモニタから送られてくるパラメータ名を比較するときは上付き下付きの指示句と大文字小文字の区別を無視します.例えばSPO2とSpO2は同じものとみなします.
一方,ここに書くパラメータ名と後述の abscissa 節の period_duration 節に書くパラメータ名は正確に一致している必要があります.大文字小文字も上付き下付きも一致している必要があります.ご注意ください.

symbol

シンボルの書き方は先に述べたとおりです.プロットする図形を指定してください.収縮期,拡張期,平均値の,いわゆる triple values のばあいは後述の systolic,diastolic,mean,alternative_mean の中に symbol を書いてください.

literal

数値(文字)表示のばあいの書式を指定してください.書式の書き方も先に述べたとおりです.symbol と literal を同時に指定することはできません.また,literal では収縮期と拡張期の値を表示することはできません.

systolic

収縮期の値のシンボルを書いてください.

diastolic

拡張期の値のシンボルを書いてください.

mean

平均の値のシンボルを書いてください.

alternative_mean

平均の値のシンボルを書いてください.
シンボルを mean で指定すると収縮期や拡張期の値が有っても無くてもプロットされますが,alternative_mean で指定すると収縮期値拡張期値が来なかったとき(圧波形がなまっているとき等)にしかプロットされません.

ordinate

dircnf.txtの screen 節で指定したトレンドグラフ縦軸のどれかの名前を書いてください.数値(文字)表示のばあいは表示位置の縦座標だけを指定した軸を用いてください(例として istat 軸を参照).

option

プロットは後述の abscissa で“何秒間隔でプロットするか”を指定しますが,その際の代表値の計算方法を4種類用意しています.
median : 中央値を用います.ハートレートのように電気メスのノイズによる値の動揺が激しいものは,この方法を指定してください.平均値よりきれいな表示ができます.
minimum : SpO2 のように,その区間の最低値が問題となるようなパラメータにお使いください. maximum : PCO2 のように,その区間の最高値をとりたい場合にお使いください.
ちなみに mean も有りますが,あまり有用性はありません.

abscissa

マウスホイールやバイタルサイン欄右クリックメニューで画面の時間縮尺を変えるときには,この abscissa 節の切り替え表示で対処しています.abscisssa 節は最大7つまで指定できます.マウスホイールを手前へ回すと先に指定した abscissa 節に切り替わります.マウスホイールを向こうへ回すと後に指定した abscissa 節に切り替わります.[metaChart]は実際に縮尺の大小を見ているわけではありません.

span

画面の左端から右端までで,何秒間のデータを表示するか,指定してください.

step

何秒間ぶんづつスクロールするか指定してください.その時刻ごとに太い縦線が入ります.

tick

何秒間ごとに細い罫線をいれるか,指定してください.

tip

チップ表示の数値を,何秒間のデータを基に計算するかを指定してください.ここに指定された時間でそれぞれのパラメータオプションで示された方法で値を計算します.チップ表示に用いる時間幅は下の period_duretion の指定ではなく, どのパラメータも同じ時間幅を使います.

period_duration

ハートモニタには,連続して収集されるパラメータ(ABP,SpO2 など)と,間歇的(不定期)に収集されるパラメータ
(NIBP,血液検査データなど)があります.[metaChart]において連続して収集されるパラメータはほとんどのハートモニタで5秒間隔で収集しています.しかし,それらを常に5秒間隔で表示したのでは,長時間縮尺の画面が見づらくなるので,縮尺ごとに,それぞれのパラメータごとに適当な時間間隔を指定して,parameters 節に指定された計算方法で求めた,代表値を画面上にプロットしています.

パラメータ名

各パラメータごとに,何秒間隔(period)で,何秒間の値(duration)を元に代表値を計算するか,を指定してプロットします.連続して収集されるパラメータでは必ず duration ≦ period にしてください.間歇的(不定期)に収集されるパラメータでは必ず duration = period にしてください.そうしないと1回しか来ないデータはタイミングによっては表示しないことがあります.

default

列挙されなかったパラメータ名には,この default の設定が適用されます.

calc

バイタルサイン関係の計算式を書きます.実際のところ他の計算式も書けます.calc 節は parcnf.txt, dmgcnf.txt, remcnf.txt, iocnf.txt に書くことができます.

alarms

ハートモニタその他の測定器からの警報データの色分け表示です.この警報色表示に上にマウスポインタを置くと,警報内容の文をチップ表示します.

colors

high

高レベル警報の色です.何が高レベルかは各ハートモニタメーカーによって異なります.

med

中レベル警報の色です.

low

低レベル警報の色です.

min

最低レベル警報の色です.一応,コメント程度の意味で作っておきます.

remarks

警報が出たときに自動的に記号欄にも転記します.

criteria

どの警報を記号欄に転記するかを指定します.high は高レベル警報のみ,med は高レベルと中レベルのみ,none は何も転記しません.選択肢としての low(3レベルともに)は,ありません.

reload_time

警報が出続けた際の不感時間(秒)です.

name_and_label

警報が出たときにメッセージを転記する先方の記号名と選択肢項目名です.

 文書の著作権について

マニュアルカテゴリーの本記事の内容については、越川先生のお作りになられたpaperChartマニュアルをPDFの媒体からwebへ記述変更させていただいているため、本記事内文書の著作権は越川先生にあります。
詳しくはこちらにも記載しています⇒https://gabunomi.info/pdf_manual/
(出典元:paperChart.net)

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