表示メニュー
波形を表示する

ハートモニタから波形データが出力されている場合は、波形を別ウィンドウに表示します。あるいはバイタルサイン欄をマウス左ダブルクリックしてください。そのクリック場所の時刻近辺の波形を表示します。波形表示機能は Philips: IntelliVue と GE/Ohmeda:S/5 のみに対応しています。波形表示ウィンドウの使い方は「波形表示ウィンドウ」の項を参照してください。
XX分幅表示
1画面に何分間のデータを表示するかを変更します。また、バイタルサイン欄でマウスホイールを手前に回すと拡大、向こうへ回すと縮小です。あるいは、画面右下のズームボタンも使用できます。モニタを開始したとき、あるいはファイルを開いたときは、強制的に2時間幅表示になります。必要に応じて時間幅を変更してください。
記号~印刷
画面の書式を変更します。画面右側のタブと同じ機能です。
チップ表示をする
バイタルサイン欄にマウスポインタを放置したときに、その時刻のデータをポップアップウィンドウで数値表示します。薬剤欄にマウスポインタを放置したときには、その薬剤のmg、mlなどの量を単位つきで表示します。
「チップ表示をやめる」を選ぶとポップアップ表示を停止します。
濃度予測設定

薬剤濃度予測欄の各予測モデルの表示と非表示の切り替え、各プロットの色の指定を行う画面を表示します。この画面は薬剤濃度予測欄をマウス左クリックしても表示されます。この設定画面で「表示」のチェックが入っているコンパートメントが、薬剤の入力に応じて計算され薬剤濃度予測欄にプロットされます。マウスポインタ(矢印)を薬剤濃度予測欄に置くと、その時点の濃度予測値が数字で表示されます。もし体重や身長などが入力されていないために計算できないときは、「体重?」などと表示されますので、一般情報入力画面に入力してください。年令は患者生年月日から計算します。
- 予測モデルは、Stanpumpと中村隆治先生(広島大学)、中尾正和先生(JA広島総合病院)のExcel_PkPd 110.xls とExcel_PkPd140forPaperChart102.xlsをお手本にしましたが、各ユーザーで追加変更できます(20種類まで)。方法は「設定ファイルの書き方.pdf」のprdcnf.txtの項をお読みください。
- 各モデルの妥当性は薬剤によってかなり差があるようです。たとえばpropofolやremifentanilは元データの分散が小さく、結果が当てになりそうですが、ScottのfentanylはVc=12.7±5.9とかなりのばらつきがあります。使用に当たってはそれぞれの文献をお読みください。
- 設定画面に(@Stanpump)と記したものは、TCI initiativesに掲載のStanpumpのプログラムから取りました。http://opentci.org/doku.php?id=code:code の TCI Code欄のStanpumpをダウンロードして、中のDRUGS.Cファイルをお読みください。テキストファイルですのでメモ帳アプリで開くことができます。コメントとして文献が書かれています。
- 数学的な計算誤差は概ね±1%以内ですが、fentanylのC2とrocuroniumのCEはボーラス投与後約10分間、最大3~4%ほど高めに出ます。これは Kxxが大きい(時定数が短い)ためです。
- Propofol-Opioid interactionsに関する機能は備えていません。
記号メニュー
記号(麻酔開始,挿管など)を入力します。詳しくは「記号の入力」の項を参照してください。
薬剤メニュー
薬剤(出血量,尿量なども含む)の入力を行います。詳しくは「薬剤の入力」の項を参照してください。
ご案内とヘルプメニュー
バージョン情報
単にCONF\pics\splver.bmp(画像ファイル)をスプラッシュ表示するだけです。貴院のLogoなどの画像ファイルに差し替えてください。サンプル画像に書かれているCLOSEボタンは見せかけだけです。画像ファイルのどこをクリックしてもスプラッシュ表示は消えます。BMP形式のビットマップ画像(ファイルサイズの点で、256色がお薦め)をPhotoShopやPaintShopでご用意ください。BMP形式以外は使用できません。
バイタルサイン一覧
設定ファイルCONF\parcnf.txt内で定義されている全てのバイタルサインの記号の一覧表を表示します。
一部、名前だけ表示されて図形が表示されないものがありますが、それらの値は画面に表示されません。しかしマウスをバイタルサイン表示欄に置くと、その時点での数値がチップ表示されます。
計算値一覧
麻酔中(モニタ中)でも、モニタ終了後の症例の表示中でも、その症例に関する計算値を表示します。
本システムは各種のデータ処理を、設定ファイル中に書かれた計算を実行することによって行っています。ここでは、各計算式の値の一覧を表示します。”=!”または”=?”の左辺は式の名前、右辺は計算された値です。”=!”の右辺は確定値、”=?”の右辺は暫定値、何も表示されない(式の名前だけ)場合、計算結果は欠損値です。ここで表示される式は計算の途中経過も含めて、設定ファイル中に書かれた式を全て網羅します。
計算式は各ユーザーが書き換えることができます。計算式の書き方や欠損値/暫定値/確定値の意味は「設定ファイルの書き方.pdf」を参照してください。
暗号キーワードの設定

本ソフトは患者属性情報の任意の項目を暗号化して保存することができます。
暗号キーワード文字列は、それ自体が暗号化されて暗号キーワードファイル(LOG\keycode.txt)に保存されます。何らかの都合で暗号キーワードファイルが無効化されたとき(再インストールなど)も暗号キーワードの再入力が必要になります。
ネットワーク経由での暗号キーワードの一括設定はできません。 暗号キーワードファイルを、あるパソコンから他のパソコンへ複写して使用することもできません。
本システムは利用者ごとのパスワードを使いません。つまり利用者を区別しません。
そのかわり端末ごとに
- 症例データの書き換えができるか。(術後の麻酔記録の清書に使われる端末かどうか)
- 台帳出力に患者個人情報を含めることができるか。(大量の患者個人名データを吐いてもいいか)
を個別に設定できます。
各手術室内の端末は「データの変更を許可しない」にチェックを入れないでください。つまり変更できるようにしておいてください。
そうしないとモニタを終了した途端に書き換え(輸液残量入力など)ができなくなります。
しかし、この暗号+アクセス制限機能は CONF\dmgcnf.txt においてcrypt 句が有効になっていなければ使用できません。
配布時の状態では暗号機能は停止されています。つまりフリーアクセス状態です。
暗号機能を使うためには設定ファイルの書き方.pdf をご覧ください(CONF\dmg.txt のcrypt 句の設定)。さらに設定ファイルの書き換えの後,暗号キーワードをパソコン1台ずつ,手入力していただく必要があります.
暗号キーワードと2か所の設定は、さらに別のキーワードで暗号化した上でLOG\keycode.txt に保存されます。この「別のキーワード」はパソコン1台ごとに異なったものを本システムが自動的に生成します。
したがって、あるパソコンの keycode.txt を他のパソコンにコピーして使用することはできません。必ずパソコン1台ずつ、手入力で設定していただく必要があります。
暗号キーワードをコンピュータ間で安全に配送する方法が見つからなかったため、このようにしました。ご理解ください。
アンインストールの準備
本システムで使用したレジストリを削除するだけです。本システムにはアンインストーラはありません。
実行ファイルや設定ファイル、データファイルの削除(ごみ箱へ入れる)は手作業で行ってください。
次は、「”開く”ダイアログ(=BIN/OF.exe)の使い方」についての説明です。→
文書の著作権について
マニュアルカテゴリーの本記事の内容については、越川先生のお作りになられたpaperChartマニュアルをPDFの媒体からwebへ記述変更させていただいているため、本記事内文書の著作権は越川先生にあります。
詳しくはこちらにも記載しています⇒https://gabunomi.info/pdf_manual/
(出典元:paperChart.net)
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